うつ病(気分障害)

弊社は茨城県保健福祉部障害福祉課、精神保健福祉及び各市町村保健所、精神障害患者移送指定事業者として委託を受けている精神疾患者搬送の事業者です。弊社では都道府県を問わず、ご家族様では手に負えない患者様の移送を承っております。
どうしても説得に応じなくて困っている、病院に連れて行きたくても連れていけない、今にも自殺しそうで気が気ではないなど、どうすることもできなくて最悪の事態になってしまう前に、何卒弊社にご相談ください。


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うつ病(気分障害)とは

うつ病は「心の風邪」と言われるほど現代人が最もかかりやすい心のストレス病です。よくある間違った考え方に、気の持ちようだとかやる気が足りないからだとか言われますが、うつ病はそれができなくなる病気であり、怠けや甘えではなく、根性や気合いでは治りません。早めに受診し治療をすれば治る病気と言われています。

気分が落ち込んだときと高揚したときの落差が激しく、コントロールできない状態を躁うつ病といい、個人の素質やストレスが複雑に絡み合って発病するといわれています。調子の良い時は何事にも積極的で前向きだったものが、一転して消極的になり計画していたすべてをキャンセルしてしまったりします。 躁うつ病には積極的な躁状態(単極型躁病)と、消極的な抑うつ状態(単極型うつ病)と、さらにこれらが重複した双極型感情障害(双極型気分障害)があります。

患者さんの割合は世界で約0.5%?約2%ほどと言われており、これは消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)の1-2%や喘息の3%の患者さんに近いものとなっており、最近騒がれている結核の患者さん(0.02%-0.05%)と比べると約10倍以上となっております。実際の患者さんにはそのときの状態によって、普通の人とまったく見分けがつかない人もいます。近くにいる家族が、良く観察してあげることが大切です。

なりやすい人

発症は10代?20代に多く、40代にも山があります。発症する確率は、単極型うつ病の場合で女性の約20%、男性の約10%。双極型の場合が1?2%。再発率は単極型うつ病で50%、双極型で70%といわれています。

うつ病になりやすい性格としては執着気質と呼ばれる特徴ある性格の人が多く、一般に几帳面、徹底的、凝り性、面倒見が良いなどです。また双極型には他人に同調しやすい、ほがらかで社交的な性格が多いことが知られています。 年齢的には多くは10代から若いうちに発症するといわれていますが、20代で社会に出て一人前になる頃や結婚・出産など、30代・40代で社会的地位や役職を持った頃や転勤・転属など、50代・60代での家族の結婚や定年退職などと、人生のイベントと言われるほぼ全ての事柄が原因となったりします。また、兄弟や同僚など他人との比較されることで自信をなくし、落ち込み、そこから抜け出せなくなるケースもあります。これは前述の性格も関係しており、子供の頃に兄弟と比較されて猛勉強をし、やがて大学を経て入社したあとで発症するなどというケースです。

主な症状

躁うつ病には積極的な躁状態(単極型躁病)と、消極的な抑うつ状態(単極型うつ病)と、さらにこれらが重複した双極型感情障害(双極型気分障害)があります。
以下はそれぞれの症状の特徴です。


抑うつ状態(落ち込んだ気分が長期にわたり続く状態)

躁状態(気分が異常に高くなる状態)

躁うつ病のあらわれ方(気持ちの起伏が激しく、躁状態とうつ状態を繰り返す障害)

躁うつ病では躁状態とうつ状態を繰り返すことから、いつもはやる気もあって何の心配もないのに急に落ち込んでしまうことがあったり、入学試験や結婚式、入社の面接などさまざまな予定を立てていながらも、急にキャンセルしたいと言い出したり、普通に話している間に些細なことで急に怒りだしたり、またその些細なことが原因で急に落ち込んでしまったりします。 普通の人にもこれくらいのことは良くあることですが、躁うつ病の場合はここから脱出することが困難になります。その結果うつ病特有の自殺願望が出たり、躁病特有の気が大きくなって飛び出してしまったりします。

うつ病のあらわれ方(落ち込んだ気分が長期にわたり続く病気)

うつ病になると心や体にいろいろな症状があらわれますが、代表的なものが強い抑うつ感という精神障害です。何事にも消極的で意欲がなくなり、外出や他人との会話も全てがおっくうになり、部屋に閉じこもって人を避けるようになります。 また憂うつ、悲観的になって自分を責めたり、ひどい場合には自らの生命を絶つ危険もあります。とくにうつ病の初期や、家族が安心し始める治りかけの頃に多く、注意が必要です。 身体症状ではうつ病のほとんどの人に睡眠障害が見られます。その他、疲れやすい、頭痛、食欲不振、体重低下、めまいや肩こりに悩まされることもあり、その不調な状態が続くことで不安がつのりうつ病が悪化することも良くあり、またそれが引き金となって食欲不振睡眠障害などが起こることもあるので注意が必要です。

躁病のあらわれ方(気分が異常に高くなる病気)

躁病の代表的な症状は、自信に満ちて気が大きくなり、それによって些細なことで興奮し激怒するようになります。何事にも積極的になり仕事や勉強などを始めますが、逆に他人への配慮ができなくなったり、人と喧嘩をしたり、また暴言を言ったりするようになります。自分の存在意義を他に示すために、甘えともとれる行動をし、ストーカー、露出狂、障害、殺人、放火などにつながったり、幼い頃からの愛情不足に性欲の亢進が加わって不特定多数と性的関係をもったりします。 症状が軽いうちはたいしたことではないとも思えますが、これがエスカレートしていった結果にある犯罪や性病などを考えると悠長なことを言ってはいられません。また本人はそれに気づいていない場合がほとんどで、うつ病の症状にもあるようなどうなっても良いという気持ちさえ出てきます。

病気の経過と症状の変化

うつ病もほかの精神疾患と同様に薬による治療が可能です。しかし薬を飲まなかったり自己判断でやめてしまったりすると、かえって悪くなってしまいます。治るまでの期間も数倍に伸びてしまうことになるので、決められた治療法を必ず守るようにしましょう。

治療を始めた頃

薬による作用はすぐにはあらわれません。しかし医師が処方した薬とその量をしっかり飲まないと、本当に自分の症状にあった薬なのか、量は適切であるかなどの判断ができなくなります。この結果、治療効果があがらずに長引いてしまう可能性もあります。また、薬を飲むということをしたくなくなると快方には向かいません。

少し良くなってきた頃

つらかった頃と比べてだいぶ良くなってくると、周りの期待から少しでも早く治療を終わらせたいと思ってきます。しかし症状は落ち着いてきたかもしれませんが、まだまだ薬に頼っている状態です。この頃には悪い状態を良くする薬から良くなった状態を維持する薬に切り替わっているかもしれません。ここで薬を止めてしまうとまた元の状態に戻ってしまい、せっかくの今までの治療が無駄になってしまいます。

生活のリズムが戻ってきた頃

この頃になると医師から少しずつ家庭のことや仕事をしても良いと言われるようになります。そうなるとついつい薬の飲み忘れもでてくるものです。また、もう仕事を初めて社会復帰したと思い、自己判断で薬も止めてしまう患者さんもいます。このころになると薬の量も次第に減って、今回は前回の半分になったなどと喜ぶものです。飲んでいる薬も「良くなった状態を維持する薬」でしょうから、途中で止めてしまうとまた最初に戻ってしまいます。仕事に持って行くお弁当にお昼分の薬を入れておくなど、周囲のサポートがあるとうれしいものです。せっかくここまで頑張ってきたのですから「階段をゆっくりと1段ずつ確かめながら昇って行く気持ち」で、再発を防止しながら最後までゆっくりと治して行きましょう。

患者さんを責めないでください

躁うつ病にも統合失調症に似た妄想があります。躁病では気が大きくなったり(誇大妄想)過剰な性的関係を求めたりします。うつ病では全て自分の責任だと思い込んだり(被害妄想)生活費が少なくなってやりくりができなく不安になったり(貧困妄想)します。これらが正常な人と大きく異なる点は、原因に躁うつ病があるということです。やる気がなくてできない訳ではなく、病気のために正常な思考ができなくなってしまうためです。患者さん自身のなかでも葛藤があり、早くよくなりたい気持ちはあります。しかしここで周囲が叱咤激励をするとさらに落ち込んでいってしまうのです。患者さんを責めることはもってのほかです。まずはこの病気がどんなものかということを良く理解し、それから患者さんとの接し方を考えて行きましょう。

原因と治療

原因については神経損傷仮説やセロトニン(脳内神経伝達物質)説などさまざまですが、現在でも不明とされています。そのため正常な思考ができない、異常な思考をするなどの症状が現れると言われています。現在では依存性の少ない新型の抗うつ薬や抗精神病薬(脳内伝達物質などに働きかけるもの)の効果も実証されており、一般的に投薬による治療と精神療法などが併用されています。

保険と医療費について

躁うつ病は精神障害者保健福祉手帳が交付対象となる疾患です。障害の程度により重い順に1級、2級、3級があり、その等級によって障害基礎年金(年額80万?100万円程度)の受給申請をすることができます。また公費による医療費の補助(一部負担から全額免除まで)なども受けられます。これらの申請等には医師の診断書が必要になります。詳しい手続きなどは診断書をお願いしたときに、病院で教えていただけます。

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